病的口臭の原因
病的口臭の原因には口腔内に由来するもの、扁桃や咽頭に由来するもの、全身疾患に由来するもの、心因性のもの、があります。
いくつかの原因が重なっていることがありますから、内科や耳鼻科との連携医療が効果的です。
重篤な全身疾患が関係していることが少なくないですから、病気の早期発見のためにも医療機関同士の連携は重要です。
町田北口歯科では、内科・耳鼻科への紹介を行っています。
口臭の原因1口腔内で発生する揮発性硫黄化合物(VSC)
口臭の最大の原因は口腔内で発生する揮発性硫黄化合物で、主に硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドの3つです。
歯周病、虫歯の穴、舌苔(ぜったい)、入れ歯の汚れなどから発生し、強い口臭を引き起こします。これらの細菌は嫌気性菌で、食べかすや老廃物を分解して揮発性硫黄化合物を産生します。お口のクリーニングを怠ると悪玉化し、毒性化が進行します。
口臭の原因2膿栓(臭い玉)
扁桃腺(口蓋扁桃)に貼り付いている黄白色の塊です。
扁桃腺からの分泌物、老廃物、細菌から成り立っています。
膿栓は自然に排泄され、うがいなどでも取れることが多いのですが、それでも取れない場合には耳鼻科で除去してもらうことが可能です。当院では、耳鼻科への紹介を行っています。耳鼻科を受診する際には、同時に、副鼻腔炎の検査を受けるとよいでしょう。副鼻腔炎も口臭の一因であるからです。
口臭の原因3全身疾患
糖尿病によるアセトン臭、便秘や肝臓・腎臓疾患によるアンモニア臭、口腔乾燥を引き起こす病気や薬剤、ピロリ菌の感染など全身疾患が原因となっている場合があります。血管内の物質が肺から呼気となって出てくる場合がほとんどです。これらの病気の改善が口臭の改善になります。一方、口臭治療のための口腔病原菌の除菌(3DS)は歯原性菌血症を防ぎ、全身の病気の改善に役立ちます。