新型コロナウイルス感染症(コロナ)の予防について
強い症状が出ている人から、飛沫感染、接触感染によって、鼻、口、眼から感染します。
(無症状の人から、あるいは空気感染のおそれもあります。)
感染や重症化予防には以下の対策が重要です。
- 三密を避ける。
- 手洗いをする。
- 口腔ケア(PMTC、3DS)を受ける
ウイルス性肺炎に誤嚥性肺炎を発症すると症状は重篤化します。
口腔ケアはウィルス性肺炎の感染を抑制し、重症化を防ぎます。
詳しくは、日本歯科医師会、日本歯科医学会連合のホームページをご覧下さい。
日本感染症学会でも細菌性肺炎(誤嚥性肺炎)に注意を促しています。
来院できない場合には、ていねいな歯磨きと舌の掃除をしてください。 - マスク、メガネ、フェイスガードをする
特にマスクは有効です。飛沫感染と接触感染を同時に防ぎます。アメリカのCDC=疾病対策センターは「新型コロナウイルス対策でマスクは不要」という従来の見解を修正し、着用を勧める新たな指針を発表しました。
マスクは上手に消毒して、繰り返し、長期間使いましょう。
マスクの消毒の手順
- 食品保存用のビニール袋を個人別にご用意下さい。
- 使用済みのマスクを軽く水洗いして下さい。
- マスクを乾燥させてから、アルコールを軽く噴霧して下さい。
- アルコールで湿っている間にビニール袋に入れ、しっかり閉じて保管して下さい。
この日はもう一つのマスクを使用して下さい。 - 次の日に、袋から取り出し、十分に乾燥させてから使用して下さい。もう一枚を同じ手順で消毒して下さい。
※アルコールがない場合には、ビニール袋内で15分以上煮沸して下さい。
複数枚をローテーションで使う方と長持ちします。
フェイスシールドの効果
当院ではスタッフがフェイスシールドを使用します。
フェイスシールドは、新型コロナウイルスの侵入路である鼻、口、眼を守り、
人から人への飛沫感染リスクを抑えます。
ビニールカーテンよりも効果が高いと思われます。
人間は無意識のうちに1時間に平均23回、顔を触っています。
マスクやフェイスシールドを外す前には、必ず手を洗うようにして下さい。
新型コロナウイルス感染症(コロナ)の終息に向けて
アビガン(富士フィルム)やレムデシビル(ギリアド社)などの抗ウイルス剤(RNA阻害剤)が認可された段階で
終息に向かうと考えられます。
RNAはDNA情報を基にしてタンパク合成にかかわっているため、認可にはきちんとした治験や承認手続きが必要です。
富士フィルムがアビガンの増産体制に着手したことから、アビガンの効果が高く、
副作用もそれほど問題がないことが想像されます。
また、日本感染症学会にはアビガン(ファビピラビル)の有効性を示す症例報告が多数掲載されています。(下記参照)
他の薬剤や血漿療法も研究されています。
ワクチンの開発はまだ先になりそうですが、これが開発されれば、それほど恐ろしい病気ではなくなると思われます。
しかし、今日の段階では、感染予防が最も大事です。
日本感染症学会より
- 発熱・下痢症状を伴う新型コロナウイルス肺炎に対しヒドロキシクロロキン, ロピナビル/リトナビルを投与したが増悪しファビピラビルが著効した1例
1)東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 総合診療部 - 発症 8 日目にファビピラビルを投与し、翌日から急速に改善した COVID-19 肺炎の 1 例
日本赤十字社伊勢赤十字病院 感染症内科 - 当院における COVID-19 診療 11 例の経験 -ファビピラビル投与を行った肺炎例を中心に
独立行政法人 地域医療機能推進機構 船橋中央病院 - ファビピラビル(アビガン®)投与により速やかな症状改善と PCR 陰転化を認めた COVID-19 肺炎
1)東京品川病院 呼吸器内科 2)東京品川病院 外科 - ファビピラビルを早期投与し軽快した 80 代後半の COVID-19 肺炎の 1 例
独立行政法人 地域医療機能推進機構 船橋中央病院 - ファビピラビル使用例を含む COVID-19 肺炎の 2 症例
1) 杏林大学医学部付属病院 呼吸器内科 2) 同 感染症科 3) 同 高齢診療科 4) 同 循環器内科 5) 同 消化器内科 6) 同 腎臓・リウマチ膠原病内科 7) 同 糖尿病・内分泌・代謝内科 8) 同 脳神経内科 9) 同 整形外科 - 早期のファビピラビル、シクレソニド投与にて重症化せず軽快に至った COVID-19 肺炎の 1 例
独立行政法人労働者安全機構 旭労災病院 呼吸器内科